イチゴ「越後姫」の安定生産と品質向上へ いま注目のBS資材活用





肥料の利用効率が向上 定植時の根の活着改善
「イチゴを栽培する上で最も重要なのは、強くて太い側根を張らせること」――。40年以上にわたりイチゴをつくり続けてきた本間さんはそう説明する。10㌃当たりの収量は県内の平均を大きく上回る約6㌧。甘み
肥料の利用効率が向上 定植時の根の活着改善
「イチゴを栽培する上で最も重要なのは、強くて太い側根を張らせること」――。40年以上にわたりイチゴをつくり続けてきた本間さんはそう説明する。10㌃当たりの収量は県内の平均を大きく上回る約6㌧。甘みの強い大粒の「越後姫」が生産できるのも、しっかりとした根が張れているからだという。
そんな強い根をつくるのに一役買っているのが同資材だ。収穫を終えた7月末、親株から伸びるランナー(次年度用の苗)育苗期に、2千倍希釈した同資材とミネラル肥料(苦土・ケイ酸主体)の混合液を月2回葉面散布。定植時にも同混合液に5分間浸してから植え付けることで、同資材が持つキレート機能(肥料の利用効率を上げる)によってミネラル肥料がより効果を発揮する。本間さんは「それまで根の活着に1週間程度かかっていたところ、3~4日で強い根が張るようになった」と手応えを口にする。
本格的な栽培シーズンとなる10月から翌年6月までの期間も、月に2回ほど葉面散布を行う。希釈濃度は同じく2千倍で、ミネラル肥料も混合。葉の立ちや、根張りが良くなるなど、植物体の健康維持に効果があることを実感している。
次世代の育成にも力
強い根をつくることと併せて大事にしてきたのが、イチゴをよく観察すること。朝夕それぞれ30分、すべてのイチゴを見て回るのが本間さんの日課だ。本間さんは「毎日見ることでちょっとした異変にも気がつくことができ、早期に対策が打てる。リスクを可能な限り排除するのが生産者の仕事」と話す。
新しい栽培技術も積極的に取り入れており、現在実践しているのが、もみ殻培地を使った栽培だ。土と比べて水はけが良いため停滞水による根腐れが起こりにくく、コスト的にもメリットがあるという。
長年培ってきたノウハウを次世代に継承しようと、研修生の受け入れにも力を入れている。これまでに本間さんの元を巣立った新規就農者は10人ほど。所属するJA北越後のイチゴ部会は、68人いる生産者の半数以上を青年部に所属する若手農家が占めるなど、活気を帯びている。本間さんは「独立した研修生とも定期的に連絡をとりながら、困っていることがあればサポートしていきたい」と話す。








