自動で航行しレーザー照射 上空から光で鳥獣を追い払い
㈱NTT イードローンテクノロジー(埼玉県朝霞市)などはこのほど、鳥獣害や高病原性鳥インフルエンザ対策のためのレーザー搭載型国産ドローン「BB102」を開発した。自動航行により、追い払いに伴う労力や時間的負担を軽減する。動きながら侵入経路
㈱NTT イードローンテクノロジー(埼玉県朝霞市)などはこのほど、鳥獣害や高病原性鳥インフルエンザ対策のためのレーザー搭載型国産ドローン「BB102」を開発した。自動航行により、追い払いに伴う労力や時間的負担を軽減する。動きながら侵入経路を遮断、ネットやフェンスで防ぎきれなかった鳥獣によるウイルスの伝播を防ぐことが期待できる。
野生鳥獣による農作物の被害金額は年間188億円(2024年度、農水省)に達し、鳥インフルエンザや豚熱など防疫上の課題も早急な対応を必要としている。これまで、ドローンを活用した生息調査(生息数や生息エリアの調査)はすでに行われているが、鳥類を中心とした追い払いそのものにドローンを活用するケースは少なかった。
農薬散布ドローンをベースに開発された同機は、機体の下部分にレーザー照射ユニットを装備。緑色、赤色のレーザーをランダムに照射して鳥獣を追い払う仕組みだ。緑色の光は鳥類が強く反応する波長で、視覚刺激となって強い違和感を与えて退避を促す。赤色の光は鳥類が虫の動きとして捉えやすく、注意を引き付ける役割を担う。万華鏡のように変化する複雑な照射パターンを用いており、スペックルノイズ(明暗の斑点模様の多点滅光=ちらつき)を生じさせ、鳥獣が光に慣れてしまうことを防ぎ忌避効果を持続させる。
上空から広範囲をカバーできることから養鶏場や畜舎での防疫対策、地上設置型では難しかった屋上や高所での鳥害対策にも威力を発揮する。
飛行経路はGPS地図上で「開始地点」と「終了地点」を指定すると自動航行する。また、機体の重量は約15㌔と軽量。ボタンを押せば事前に設定した飛行範囲を自動で飛ぶ。全長・全幅は約1㍍、運搬時には約60㌢に折りたためる。
同社の実証実験(水田、果樹園、山林、湖)ではカラスやハト、イノシシやシカ、ハクビシン、カワウ、サギでの忌避効果が確認されている。
神奈川県の「ドローン実証実験プロジェクト」(養鶏場のカラス忌避対策)では、同社の試験で約80羽のカラスの群れがいなくなったという。









