食品流通事情・流通ライター 渡辺米英
2026年04月24日
〇中東情勢で値上げラッシュ再加熱 AIにはできないマーケティング戦術も
2022年に始まった食品の値上げラッシュだが、今年3月の値上げは684品目で、前年同月比約7割減と一服感があった。しかし翌月は2798品目に急増。中東情勢などによる燃料
〇中東情勢で値上げラッシュ再加熱 AIにはできないマーケティング戦術も
2022年に始まった食品の値上げラッシュだが、今年3月の値上げは684品目で、前年同月比約7割減と一服感があった。しかし翌月は2798品目に急増。中東情勢などによる燃料・輸送費の上昇が、原材料高という火にまさに油を注いだ。
嗜好品と違い、食品の買い控えは限界がある。従って20年から5年間の食品売上高を百貨店、スーパーマーケット(SM)、コンビニ、ドラッグストアの業態別に見ると、全て5年間で2桁の増加率だ。客数や買い上げ点数の減少を、商品単価の上昇でカバーしているのである。
ただしそうした数字は各業界の平均値だ。個別に見れば、値上げによって深刻な客離れをきたし、売上不振に苦しんでいる企業や店舗が少なくないはずである。
近年はドラッグストアやコンビニも、低価格商品をそろえお客の支持を得ている。SMも価格競争で負けられない。ある店長は、売り場での経験知で「お客さまはキュウリとトマトで店の安さを見極める」と判断。相場が高くても地域最安値を守り、一番店の座を獲得した。そうした判断は、まだAIには無理だろう。








