【藤田智教授の園芸講座 159】ミニトウガン―冬まで貯蔵できる便利野菜―


トウガンは、熱帯アジア原産の古くから日本で作られている野菜で、雌雄異花同株で雌花に果実がつきます。その大きさは10㌔を超えるものから1.5~2㌔のミニトウガンまで幅広く品種が存在しています。特にミニトウガンは実を小型化したもので、作りやす
トウガンは、熱帯アジア原産の古くから日本で作られている野菜で、雌雄異花同株で雌花に果実がつきます。その大きさは10㌔を超えるものから1.5~2㌔のミニトウガンまで幅広く品種が存在しています。特にミニトウガンは実を小型化したもので、作りやすく、管理も簡単です!(図1)
果実の水分はおよそ95%、栄養価も低く、ダイエットに向く食材といわれています。味は控えめでくせがないために、煮物、和え物、あんかけに使われます。今回は、ミニトウガンに挑戦してみましょう!
❶ミニトウガンの品種
姫とうがん(タキイ種苗)、ちゅら(トーホク)などがあります。
❷苗作り
9㌢のポリポットに種を2~3粒播き、双葉が開いたら間引いて1本にし、本葉が3~4枚まで育てます(図2)。
❸土作り・苗の植え付け
2.5㍍×2.5㍍ぐらいの畑を準備し、苦土石灰1平方㍍当たり100㌘を施し、よく耕します。畑の中心部分に幅30㌢、深さ20㌢の穴を掘り、堆肥3㌔と化成肥料30㌘、ようリン15㌘を入れ、土をかぶせ、高さ20㌢程度の鞍つきの畝を作ります。そこに植え穴を掘り水を入れ、苗を植え付け、仮支柱を立て苗を誘引しておきます(図3)。
❹整枝・人工交配
本葉が6枚ほどになったら、摘心し子づるを4本程度伸ばします。雌花が付いてきたら、朝9時までに雄花を取って雌花に付ける人工授粉を行います(図4)。
❺追肥・土寄せ
1番目の果実が着果したら、化成肥料をつる先に1平方㍍当たり30㌘追肥します。その後は2週間に1回の割合で追肥を行うようにします。
❻病害虫
生育初期からアブラムシが出てきますので、自然農薬アーリーセーフや化学農薬マラソンなどで対処します。また、果実の成りだしからうどんこ病が出てきます。うどんこ病が出る前に自然農薬カリグリーンで予防し続けるか化学農薬「ダコニール1000」で対処します。
❼収穫
収穫は、開花後25日程度のものから収穫できます。一般的には果実が深緑色になり、果実表面の白毛が落ち、果実が締まった45~50日程度のものを収穫します。夏はもちろん、冬まで貯蔵できますので、多彩な料理に挑戦し、トウガン栽培を楽しんで下さい!
恵泉女学園大学 副学長
◇次回は6月12日付








