私たちの会社では、日本に留学している中国人の男女各1人、イタリア人の男性1人の大学生をインターン生として受け入れています。彼らが興味を持ってくれたのは、黒にんにくという食材と、生産から加工、販売まで手がける6次産業化の取り組みでした。イン

 2026年の稲刈りが始まった。今年の一番初めとなる「刈り初め」は、親子を集めて行う「里のようちえん」。9月14日、およそ30人が集まってにぎやかに、手刈りしてはさがけ。面積は小さいものの、集まってくる子どもたちに元気をもらって、1カ月に及

消費者と生産者


 今年の秋は、雨に足止めされることが多く、田んぼが乾くのを待っては刈り、また雨が降っては待つ。稲穂の様子を見ながら、ゆっくり進む稲刈り。


 毎年お米をつくっていても、同じ年はひとつもない。そんな収穫の最中、「米価急落」というニュ

容赦なく続く災害


 10月。これはもう農業日記ではなく、災害日記と化してしまった。


 千葉豪雨で水没した機械を修理し、気持ちを切り替えて再始動した。そのとたん、台風25号が襲いかかった。


 秋雨前線によって遅々として進まない秋作業。それに追い打ち

お手伝いがステップアップ


 長かった夏休みも終わり、いつもの日常が戻ってきました。今年の夏は、子どもの「仕事のお手伝い」を一歩ステップアップさせた夏でした。


 もともとわが家は農家ではなく、私が起業して、にんにくを育て、加工し、販売する仕事を始

 田んぼの仕事が少し落ち着いた8月の夏休み。霊山立山の登(と)拝(はい)を行った。霊山立山といえば、富士山・白山と並ぶ日本三大霊山の一つ。江戸時代には、麓に宿坊が立ち並び、全国からもたくさんの登拝者を集めた日本を代表する霊山だ。


 ところで、

 大学生の頃、世田谷の馬事公(こう)苑(えん)にあったTSUTAYAで、玉村豊男さんの『田園の快楽』に出会った。その頃の私はすでに、「田んぼは、お米をつくるためだけの場所ではない」と、どこかで感じていた。


 田んぼには、水があり、風があり、た

 9月、収穫の季節だ。しかしこの原稿を書く手が重い。


 お盆の最中、千葉県を未曾有の豪雨が襲った。線状降水帯が発生し、想定をはるかに超える被害となった。

 農家仲間のライスセンター、大型機械、収穫期目前の水稲や大豆が泥水に飲み込まれた。1年をか

 収穫は節目です。しかし、「今年もできた!」と喜んで終わりではありません。育てたにんにくをどう生かし、どんな商品に変えて、誰に届けるか。私はそれを「畑の先にある仕事」と呼んでいます。

 新商品「梅カツオにんにく」の始まりは、海外バイヤーからの

 この夏、北海道を旅した。アイヌの人々が大切に守り続けてきた森を歩き、ウポポイでは祈りの歌と踊りの響きに包まれた。縄文の遺跡に立ち、こんこんと湧き続ける水に触れた。深い森が雨を受け止め、その水をゆっくりと大地に蓄え、命を育む。その営みは、人

 8月。稲が、葉や茎から穂へと全てを注ぎ込む時期に入った。期待と不安が交錯する。


 期待は、粛々と積み上げてきた管理作業の答えがいよいよ出ること。不安は天候や台風もさることながら、作物が適期に良い状態で収穫されるかどうかだ。


 昨年の収穫が終わ

作って卸して終わりではない


 6月上旬、東京都内のスーパーで試食販売会を行いました。当日は、鹿児島県産にんにくを使った焼き肉のたれやにんにく調味料などの商品を店頭で紹介しました。私が今でも店頭に立ち続ける理由は、商品を直接お客さまに伝えられる


 田植えが終わった6月。ひと段落して一息つきたいところであるが、自然栽培の田んぼ作業として最も忙しいシーズンの到来である。それというのも、中耕除草が始まるからである。


 中耕除草とは、田植え後に条間の表土を耕すこと。雑草を減らし、土を耕すこと

 先日、代官山にて「宮沢賢治の詩とウェルビーイング――『ほんとうのさいわい』を問う」と題した朗読会に参加した。心に残ったのは、「ほんとうのさいわいとは何だろう」という問いと、賢治が描く「青」。その余韻を抱えたまま田んぼに立った。ちょうど今年

 7月。今年はスーパーエルニーニョの発生が予測されているという。


 2019年9月のことを思い出すと、背筋に冷たいものが走る。「令和元年房総半島台風」と命名された台風15号により、格納ハウスを含む7棟が、一晩で全壊した。


 米づくりは、年にたっ