【薫のにんにく通信】畑の先にある仕事を形に ㈱横福 鹿児島市・横山薫氏
収穫は節目です。しかし、「今年もできた!」と喜んで終わりではありません。育てたにんにくをどう生かし、どんな商品に変えて、誰に届けるか。私はそれを「畑の先にある仕事」と呼んでいます。
新商品「梅カツオにんにく」の始まりは、海外バイヤーからの
収穫は節目です。しかし、「今年もできた!」と喜んで終わりではありません。育てたにんにくをどう生かし、どんな商品に変えて、誰に届けるか。私はそれを「畑の先にある仕事」と呼んでいます。
新商品「梅カツオにんにく」の始まりは、海外バイヤーからの「にんにくの梅味ピクルスのような商品はないの?」という一言でした。
私は商品を作るうえで、心がけていることがあります。作り手の思いだけで進めず、お客さまの声に耳を傾けることです。
自分では良いと思った商品でも、中身や魅力がうまく伝わらず、売れなかった経験があります。その失敗から、お客さまの「欲しい」をくみ取り、誰にでも分かりやすい商品として形にすることの大切さを学びました。
海外で商品を紹介するようになり、鹿児島には魅力ある農畜水産物が豊富だということに気付きました。地元では当たり前すぎて、価値を見過ごすことがあります。外から鹿児島を眺めると、足元には商品づくりの宝物がありました。
今回は、自社のにんにくに、さつま町の梅、枕崎のかつお節を合わせました。試作を重ね、2026年7月、商品が完成し販売を始めました。
収穫したにんにくをそのまま売るだけでなく、素材の持ち味を生かして加工し、付加価値のある商品として届ける。商品が増えれば、お客さまは好みや食べ方に合わせて選べます。一つの商品だけに頼らず、選択肢を広げることは、売り上げの偏りやリスクを分散させる経営にもつながります。
さらに、県内の素材を使い、加工まで完結させれば、地域の生産者を支えながら、原料の輸送距離や運賃も抑えやすくなります。鹿児島で商品を完成させ、国内外へ発信する。1粒のにんにくに新しい価値を重ね、世界の食卓へ届けるため、今日も畑の先へ進みます。
◇次回は9月25日付









