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つれづれ農日記

【薫のにんにく通信】店頭に立ち続ける理由 ㈱横福 代表取締役 鹿児島市・横山薫氏

2026年07月24日

作って卸して終わりではない


 6月上旬、東京都内のスーパーで試食販売会を行いました。当日は、鹿児島県産にんにくを使った焼き肉のたれやにんにく調味料などの商品を店頭で紹介しました。私が今でも店頭に立ち続ける理由は、商品を直接お客さまに伝えられる

作って卸して終わりではない


 6月上旬、東京都内のスーパーで試食販売会を行いました。当日は、鹿児島県産にんにくを使った焼き肉のたれやにんにく調味料などの商品を店頭で紹介しました。私が今でも店頭に立ち続ける理由は、商品を直接お客さまに伝えられるだけでなく、お客さまの反応や、日頃から販売してくださっているお店の方の声を聞けるからです。


 商品は作って卸して終わりではないと思っています。実際に売り場に立つことで、どの商品に手が伸びるのか、どんな説明で興味を持っていただけるのか、反対に何が伝わりにくいのかを知ることができます。


 この考えの原点は、起業当初の苦い経験にあります。当時、黒にんにくは売れると聞き、鹿児島から東京・二子玉川のマルシェへ、黒にんにくと生のにんにくをスーツケースいっぱいに詰めて販売に行きました。しかし、思ったようには売れず、重たいスーツケースを引いて帰ることになりました。その時、「自分が売りたいもの」と「お客さまが欲しいもの」は必ずしも同じではないと痛感しました。


お客さまの声から


 周りを見ると、梅農家の方は梅干しだけでなく、梅シロップや梅ジャム、梅キャンディーなど、梅を使ったさまざまな加工品を並べていました。その姿を見て、にんにくも素材だけではなく、使いやすい商品にして提案することが大切だと気づきました。


 店頭販売を重ねる中で、お客さまの声から生まれた商品もあります。国産にんにくのたまり漬けを作ってほしいという声をきっかけに誕生した商品は、今では当社の定番商品になりました。


 農業は、生産して終わりではなく、加工して終わりでもありません。自分たちが育てたにんにくを、どのような形にすればお客さまの食卓で役に立てるかを考え続けることが大切だと思っています。これからも生産、加工、販売まで一つ一つ向き合い、お客さまの声を次の商品づくりに生かしていきたいです。


◇次回は8月28日付

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