ニガウリの種をまいてもなかなか発芽しなかった。これはまずいと思い、手元にあった種を次々とまいた。すると見事に芽を出し、何株も順調に育った。


 気がついた時には、例年にない大豊作だ。毎日、数本は収穫する。さあ困った。連日のニガウリ料理だと、さ

 夏は図鑑の出番がふえる。掲載写真は白バックだったり背景をぼかしてあったりするから、主役の虫や草木が識別しやすい。二次元コードを読み取れば、自然を切り取った動画まで見られる。まさに、至れり尽くせりの時代である。


 ところが現実の生き物は草むら

「こらっー!」


 大声で叫ぶと、ギィッと鳴いて飛び立った。なけなしのブルーベリーの実を横取りしていたのは、ムクドリだ。


 春には、イチゴが犠牲になった。奇形果や未熟果には目もくれず、良質果が熟すまで待って食べていく。すました顔つきだが、なかなか

 「これからの農業は、なによりも観察ですよ」

 30年ほど前、あるトマト農家に言われた。寄生バチでオンシツコナジラミをやっつけてもらう「天敵農法」のはしりの時期だった。

 それまでは化学農薬に対する期待があまりにも大きく、散布後に動くものがいれ

 「(あぶ)蜂取らず」ということわざにずっと、違和感があった。「虻、蜂を取らず」ならまだしも、主語のないのが気になる。それはクモだと解釈されると、なぜクモなのかという新たな疑問がわく。

 なーんて思いながら、イチゴの花に飛んでくる虻を見てい

 農業体験を取り入れた授業が注目されていると聞いた。「農業」を冠した小学校があれば、自治体が独自に農業科を設ける例、民間の農業体験スクールもある。そのかたちはともかく、農業をよく知ろうという動きが広がるのはいいことだ。

 かなり以前のことだが