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【農作業を安全に】 無人航空機の適正利用③

2026年06月26日

 国土交通省は、農薬散布時における無人航空機の事故が多発している現状に鑑み、運航者に向けた「農薬散布における無人航空機の事故の状況」「安全な農薬散布飛行のために」と題したポスターを作成・ホームページに掲載し、安全対策の徹底を呼び掛けている。

 国土交通省は、農薬散布時における無人航空機の事故が多発している現状に鑑み、運航者に向けた「農薬散布における無人航空機の事故の状況」「安全な農薬散布飛行のために」と題したポスターを作成・ホームページに掲載し、安全対策の徹底を呼び掛けている。

 2024年度、無人航空機事故の飛行目的別内訳は、農薬散布63件、インフラ点検9件、空撮7件、訓練飛行3件、輸送・宅配1件、その他6件の計89件だった。事故内容は農薬散布関係が約7割を占め、農薬事故は前年度より12件増加している。操縦者が重傷を負う事故も発生し、運輸安全委員会の調査対象となった。また、電柱、電線、道路標識への接触などによる物件の損壊が多数発生した。


事故原因1=散布エリア内と周辺の障害物の事前確認不足

[事例①]散布エリア内にある電線などが背景と同化してしまい、オペレーターが気づかず接触。

[事例②]電力線から一段下に張られた電話線を見落とし接触。


事故原因2=機体機能の事前確認不足

[事例①]飛行モード選択を誤り、意図しない挙動となり架線と接触。

[事例②]RTH(基地への自動帰還機能)を作動させたところ、機体が上昇し架線に接触。


●事故防止のポイント

 事故報告を受け、同省が整理した事故防止のポイントは次の4点。

 ▽散布エリア内およびその周辺における障害物の確認▽散布方法および散布経路の確認▽オペレーター、ナビゲーターの位置確認▽不測の事態が発生した場合における対処方法の確認。

 また、23年度から25年度に発生した無人航空機による農薬の安全使用に関する事案から、農林水産省が主な事故原因を整理した事故防止のポイントは次の5点。

 ▽操縦者と補助者の連携強化=作業実施中、補助者は迅速かつ正確に障害物などに関する情報を操縦者に伝達する。また、操縦者は補助者からの指示の確認を毎回行う▽事前確認の徹底=操縦者および補助者(遠隔操縦機を利用する場合)は、作業実施前に共同で実地確認を実施し、危険箇所などの情報を確実に把握し、互いに共有する▽無人マルチローターを用いた空中散布に係る安全対策の徹底=無人マルチローターを用いた空中散布は、機体の機能・性能をよく理解し、適切に実施する▽適切な飛行方法での飛行=架線付近での飛行など危険な飛行を行わない。また、隣接していない圃場や、飛行経路上に家屋、架線などがあるほ場へ移動させる場合は、機体を着陸させ、陸上で運搬する▽農薬飛散の防止=空中散布の実施前には、地域居住者などに農薬散布日時、使用目的、使用農薬の種類および実施主体の連絡先についての情報提供を徹底する。

 また、実施中は実施区域内および周辺に人が立ち入らないよう常に注意することを呼びかけている。運航者の皆さまには、最大限安全への配慮をお願いしたい。

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