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農業現場における教育・人事制度の構築 現場に役立つ労務管理⑫

2026年10月02日

 前回の最後に、人事制度はある程度自由に作ることができる、労働者のモチベーションが上がる制度を自由に考えましょう、と書きました。農業法人における人事制度に関して、大事な一つのポイントは、「農業は1年に1度の作業である」ことを踏まえる、という

 前回の最後に、人事制度はある程度自由に作ることができる、労働者のモチベーションが上がる制度を自由に考えましょう、と書きました。農業法人における人事制度に関して、大事な一つのポイントは、「農業は1年に1度の作業である」ことを踏まえる、ということです。


 農業は、季節の移り変わりで作業が変わります。未経験者にとっては、真っ白なキャンパスに毎年毎年色を薄く(経験)を塗り続けて(初級者から中級者へ)、ようやく完成(習得)する(上級者になる)イメージです。色の濃さも人によってまちまちです。


 だから、自分の成長点がわかりにくい。それに比べて、他産業は、丁寧に一つずつ学んで、次のステップに行きます。農業においても、何度か書いた時季ごとの作業を明確にし、冬に春の作業の予習、春で実践、夏で復習と学ぶ機会を増やす仕組みを取り入れること、要は農作業にPDCAを取り入れることが重要です。


 ただ、作業そのものを完全に習得しても、農業の場合は、形の決まったキャンパスではないことが多くあります。天候・気候によってゆがんだキャンパスもあるのです。マニュアルどおり作業ができるようになるだけでは不十分ですが、そこから必要となる直感的な判断は、自らの探求心と好奇心になります。そこからが農業の面白みだともいえますが、多くはそこにたどり着くまでに辞めてしまいます。


 会社としては、キャンパスにしっかり色が塗れる上級者までは導く、教育制度を準備しておく。その先については、会社の事情もあるでしょうが、現場でずっと農作業をしたいのか、管理部門に行きたいのか、いわゆる複線型の人事制度を取り入れるというのも農業にはあります。


 農業法人は創業間もないところも多く、すべてをゼロから構築していくところばかりです。悩むことがあれば、ぜひ、社会保険労務士にご相談ください。


この項はおわり


@特定社会保険労務士  橋本將詞

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