2429

【薫のにんにく通信】インターン生との出会い ㈱横福代表取締役 鹿児島市・横山薫氏

2026年10月23日

 私たちの会社では、日本に留学している中国人の男女各1人、イタリア人の男性1人の大学生をインターン生として受け入れています。彼らが興味を持ってくれたのは、黒にんにくという食材と、生産から加工、販売まで手がける6次産業化の取り組みでした。イン

 私たちの会社では、日本に留学している中国人の男女各1人、イタリア人の男性1人の大学生をインターン生として受け入れています。彼らが興味を持ってくれたのは、黒にんにくという食材と、生産から加工、販売まで手がける6次産業化の取り組みでした。インターネットで私の活動を調べ、思いに共感してくれたそうです。畑から始まった仕事が国籍を超えた出会いにつながり、本当にうれしく思います。


 私が会社を立ち上げた時から抱いている夢は、鹿児島の畑から世界中へ商品を届けること。まだ行ったこともない国で、会ったこともない誰かが、私たちの商品を食べて笑顔になってくれたら。そう想像するだけで、わくわくします。


 人の暮らしに役立つ商品を作りたい。その思いに共感してくれたのも、彼らでした。お願いしているのは、SNSでの販売促進や商品紹介動画の制作です。ミーティングを重ね、会社の歩みや商品の特徴、届けたい思いを話しながら、一緒にアイデアを出しています。


 学生たちによると、情報収集はSNSが中心。動画を見て「食べたい」「行きたい」と心が動くそう。私の活動との出会いもネットから。発信することの力を、こんなところでも感じています。


 商品のこだわりを一から十まで説明したくなります。でも彼らは、どうすれば最初の数秒で興味を持ってもらえるかを考える。伝えたいことと、伝わることは違う。少々、耳が痛い話です。


 打ち合わせをするたびに「そんな見方があるのか」と驚き、自分の凝り固まった固定観念が少しずつほぐれていきます。


 昔から農家は百もの仕事をこなす「百姓(ひゃくしょう)」だという言い方があります。生産、加工、営業、販売。そこへSNSでの発信まで加わりました。そんな中、畑では今年もにんにくの植え付けがそろそろ始まります。どうやら百の仕事では足りなさそうです。さて、次はどんな仕事が増えるのでしょうか。


◇次回は11月27日付

有料会員に登録すると会員限定の有料記事もお読みいただけます