【石油王の12カ月】災害日記 小泉ファーム・小泉輝夫氏
容赦なく続く災害
10月。これはもう農業日記ではなく、災害日記と化してしまった。
千葉豪雨で水没した機械を修理し、気持ちを切り替えて再始動した。そのとたん、台風25号が襲いかかった。
秋雨前線によって遅々として進まない秋作業。それに追い打ち
容赦なく続く災害
10月。これはもう農業日記ではなく、災害日記と化してしまった。
千葉豪雨で水没した機械を修理し、気持ちを切り替えて再始動した。そのとたん、台風25号が襲いかかった。
秋雨前線によって遅々として進まない秋作業。それに追い打ちをかけるように、前回を上回る浸水に再び圃場が飲み込まれた。印旛沼の決壊という惨事も重なり、晴れ間のない日々の中で、収穫作業は難航を極めている。
そこへさらに未曾有の低米価。災害、浸水、価格崩壊――。経営者としての現場の対策をあざ笑うようなトリプルパンチが、容赦なく続いている。
議論と制度構築を
圃場にはこれまで、考えうる手を全て尽くしてきた。レーザーレベラーによる緩傾斜整備、GPSを活用した明渠排水の設計、播種前の暗渠施工と湧水処理、小排水の浚渫――。できることは全て行った。それでも水は引かない。
河川の維持管理が十分になされていないことが、原因の一つであることは間違いない。しかしそれ以上に感じるのは、「何のために仕事をするのか」という前提が希薄になっているのではないかということだ。対策すべき優先順位を見極め、本来の目的に立ち返ることが求められている。
収入保険も、セーフティーネットとして十分には機能しない現実がある。生産基盤そのものが維持できなければ、保険以前の問題だ。
試練の年だからこそ、未来志向でより足腰強く成長するために、どこにどういった熱量を投下するべきかを真剣に問い直す機会でもある。
秋は本来、1年の集大成であり、喜びが多い季節のはずだ。しかし今年は、試練の年となってしまった。
来年こそはこうならないことを願いながら、「農は国の礎」その言葉が空虚に響かないよう、国ぐるみの緊急的な議論と制度構築が求められている。
◇次回は11月6日付








