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ゼミナール

現場に役立つ労務管理① 農業にも雇用・労務管理が必要

2026年07月03日

 1995年(平成7)3月末、大学を卒業した6日後、父が他界し、家業であった「集荷業」を継ぐこととなりました。


 地元(京都市南区上鳥羽)の農家が作る野菜を集めて、市場に出荷するという仕事で、業務といえば地元の農家まわり、卸売市場との橋渡しと

 1995年(平成7)3月末、大学を卒業した6日後、父が他界し、家業であった「集荷業」を継ぐこととなりました。


 地元(京都市南区上鳥羽)の農家が作る野菜を集めて、市場に出荷するという仕事で、業務といえば地元の農家まわり、卸売市場との橋渡しといったものでした。その頃、地元の農家さんは亡き父と同年代(56歳)で活気があり、キャベツ、金時人参(にんじん)、ネギ、ホウレンソウ、ミズ菜と季節に応じた多種な野菜を集荷していました。ただ、少し年齢が上の生産者から引退する方が増え、市街地化が徐々にすすんできました。私は、これでは仕事が無くなってしまうのではないかと、集荷業の傍ら社会保険労務士資格の勉強をはじめ、2000年(平成12)に合格、翌年開業しました。


 そうはいっても私の周辺は農家ばかり。社労士業務とは程遠い環境でした。何かないかと悩んでいたとき、ある農家の作業場でご家族以外の方がネギの皮むきをされていました。聞けば、「手伝ってもらっている」と。私は「雇用ですか?」と聞き返しましたが、「いや、手伝ってもらっているだけ」。それが返答でした。そのあたりから農業について勉強を始めました。


 01年(平成13)時点、基幹的農業従事者は240万人、1960年(昭和35)とくらべ、4分の1に減少、平均年齢は62・2歳。家の周りの畑もどんどんと市街地化されている小さな町ですが、これが日本の農業の縮図だと感じました。そこから、農業には今後、雇用が必要になってくる、社労士が必要となってくる、との思いから農業に特化した社労士をめざすようになりました。


 そこで、地元の農家に労災をすすめることにしました。ただ、「手伝い」はいても「雇っている」はいませんでした。

 次回以降、農業現場における雇用・労務管理に社労士としてどのようにかかわってきたかをご紹介できればと思っています。


 @特定社会保険労務士 橋本將詞

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