【圃場に映し出される人の内面】women farmers japan㈱佐藤可奈子
先日、生産者さんの圃場巡回を行った。弊社は、自社圃場もあるが、会社の中に生産組合をつくり、そこに所属している地域の農家さんたちと一緒にサツマイモの栽培もしている。そこで作られたサツマイモは、規格外含め全量買い取り、全量加工をする。また肥料
先日、生産者さんの圃場巡回を行った。弊社は、自社圃場もあるが、会社の中に生産組合をつくり、そこに所属している地域の農家さんたちと一緒にサツマイモの栽培もしている。そこで作られたサツマイモは、規格外含め全量買い取り、全量加工をする。また肥料の共同購入、機械のシェア、営農指導など農協さんみたいなことをしている。
一人で農業をしていた時や、まだ農業知識が十分でなかった時は気づかなかったが、今こうして生産者さんたちの圃場を見ていると、どの人の圃場も、その人の息遣いが感じられるほど、はっきりと試行錯誤や、思考や意図、そのときの感情の軌跡が如実に現れていることに気づく。たとえば「あら、後半になって疲れてきたんだなぁ」「ここ、すごい強い意志を感じる」「楽しんでいる畑だな」「雑念あり?」など。畑の姿に「人間」が立ち現れていたから、どんな圃場であっても(もちろん、手が回っていないような圃場でも)「人間が手をかけて生み出している」という当たり前の事実に、妙に感動した。
そうか、内面のコンディションというか、その人の内側の状態は、そのまま圃場に映し出されるんだな、と思わされた。そしてそうやって生み出されたものは、そのままお客さまの口に運ばれる、と。
弊社がやっていた女性農家さんの自立支援では、まずは内面を整えてくことから行った。具体的なワークの内容は省くが、内面が変われば、日々の小さな選択が変わり、行動が変わり、結果や現実が変わっていった。当時の私含め、身体を動かし、現実を動かすことで収穫という結果を生み出すことが主の農家さんたちは、なかなか内面や自分の考えに向き合うことが苦手な方が多かった。だからこそまずは、起きている現実から(たとえばぐっちゃぐっちゃの作業場からも⁉)自分の内面の状態を教えてもらい、軌道修正していく。内側の状態が、そのまま外に現れる。ならば今この瞬間、ごきげんな自分としてありたい。だからまずは深呼吸。そんなふうに考えさせられる機会だった。
◇次回は8月14日付








