現場に役立つ労務管理⑧ 実態に合わせた労働時間の設定

2026年09月04日

 実態に合わせて月ごとに労働時間を設定することが難しいと思われる方もいるかもしれません。


 まずは、「月ごと」をフラットにして考えてみましょう。季節・時季で考えてみることが大事です。基本的に農業は「月ごと」に作業されることはありませんが、季節

 実態に合わせて月ごとに労働時間を設定することが難しいと思われる方もいるかもしれません。


 まずは、「月ごと」をフラットにして考えてみましょう。季節・時季で考えてみることが大事です。基本的に農業は「月ごと」に作業されることはありませんが、季節・時季によって作業をされていると思います。


 秋から冬にかけての稲刈り後の田起こしと田んぼの準備、春先の育苗準備、春からの種もみ、育苗、春から初夏の田植え、水管理、そして成長管理、秋の収穫、乾燥など。地域によって違いはあるかもしれませんが、季節ごとの作業は毎年同じ流れのはずです。


 これを年間スケジュールとして書き出してください。田植えの時期は、地域によって違います。また作業終了は、管理されている面積によっても違います。そこから必要な年間の労働時間を設定していくのです。


 まずは、「時季」で「年間」を考える。これが大事です。水稲以外も同じです。栽培される品目によって、どの時季にどんな作業が必要なのかを検討して、年間労働時間を考える。年間労働時間がわかれば、月ごとに設定していきますが、月ごとの労働時間は、毎年変更してもかまいません。年間の労働時間の中であれば、昨年4月が200時間だったけれども、面積を増やしたので220時間にする、ということも可能です。もちろん、その場合、他の月から20時間をもってくるということは必要です。


 年間の労働時間を決めることと、その起算日(何月何日から1年間で2200時間と考えるのかという、1年の始まる日)を決めることが必要になります。


 何度も繰り返しになりますが、特定の日や特定の週を決めることは難しいかもしれません。しかし、忙しい時季があるように特定の月を決めることはできるはずです。そこから、農業の実態に見合った1年単位の変形労働時間制をはじめましょう。



@特定社会保険労務士  橋本將詞

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