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鳥獣害対策 自分たちでできることから始める

2026年10月09日

 先日、ある高校駅伝の強豪校が離島で夏合宿を開いたというニュースを目にした。さすが強豪校ともなると競技に没頭できる環境を整えるものだなぁ、と思ったが、理由の一つがその島に「クマがいないため」らしい。野生鳥獣の脅威がより身近になってしまったと

 先日、ある高校駅伝の強豪校が離島で夏合宿を開いたというニュースを目にした。さすが強豪校ともなると競技に没頭できる環境を整えるものだなぁ、と思ったが、理由の一つがその島に「クマがいないため」らしい。野生鳥獣の脅威がより身近になってしまったという現れだろう。


 シカ・イノシシ・サルなどの農作物被害は約188億円(2024年度)であり、一時期下がりつつあった額が再度上昇している。クマとの遭遇で起きた死亡・傷害事故など人的被害も昨年度はかなりの数に上った。本年度も油断できない。野生鳥獣からの害が増加しているのは、人間と野生鳥獣の生活圏が近くなってきたためと言われる。中山間地での農林業が衰退し、それまでの生活圏が荒廃・山地化しているからという説が有力だ。


 農水省は被害防止対策で「個体群管理」「侵入防止対策」「生息環境管理」を3本柱に掲げて、対策を呼びかける。27年度予算の概算要求でも鳥獣被害防止総合対策交付金を195億円に増やし、スマート捕獲対策やクマ対策の総合的な取り組みを支援するとしている。


 3本柱の一つ、生息環境管理は野生鳥獣を「寄せ付けない」ための、特別な技術を持たずともできる対策だ。本紙の企画「ストップ鳥獣害」では現在、熊本県宇城市で鳥獣害対策に取り組む㈱イノPの楠田弘毅取締役に連載していただいている。「地域全体で取り組む重要性」を強調されており、収穫残渣(ざんさ)のすき込みや放置果樹の伐採、見回り、薮(やぶ)などひそみ場の刈り取りなど自分たちでできることに取り組むよう解説する。


 野生鳥獣の食害や遭遇は怖い。それらを減らすために、自身の周りの整頓、地域内での対策を見直してほしい。

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