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農業者年金の加入推進 相手の経営と人生に向き合おう

2026年09月25日

 農業者年金の加入推進は単なる制度の周知ではない。地域の農業者が安心して営農を続けられるよう、経営と暮らしを支える農業委員会活動そのものだ。


 全国では新規加入者が2年連続で増え、昨年度は約2600人まで回復した。一方、若い農業者や女性、配偶

 農業者年金の加入推進は単なる制度の周知ではない。地域の農業者が安心して営農を続けられるよう、経営と暮らしを支える農業委員会活動そのものだ。


 全国では新規加入者が2年連続で増え、昨年度は約2600人まで回復した。一方、若い農業者や女性、配偶者や後継者など、制度を十分に知らない人もまだいる。どんなに優れた制度も知らなければ選択肢にはならない。だからこそ、農業者に近い農業委員会からの声かけが大切になる。


 将来の備えに好不況は関係ない。農産物価格が上がった時だけ勧め、下がれば控えるというものではない。所得が変動しやすい農業だからこそ、10年、20年先をともに考えたい。


 加入推進を特別な仕事として構える必要はない。地域計画の推進、農地の利用状況確認、新規就農者や後継者の支援など、日々の活動の中にこそ機会はある。大切なのは、「制度を説明する」ことより、「相手の話を聞く」ことである。何気ない雑談の中から、経営や将来への不安が見えてくることもある。会話の中で農業者年金という選択肢を伝える。その積み重ねが、農業者の将来を支える。


 農業者年金には、老後の生活を支えるだけでなく、安心して農業を続けるための経営支援としての側面もある。相手の人生と経営に向き合い、必要な選択肢を届ける。それこそが加入推進の本質だ。保険料の前納納付の申込期限である11月15日が迫っている。この機会も捉え、声をかけよう。


 制度知識以上に大切なのは、「この地域で農業を続けてほしい」という想いだ。1人への声かけは小さくても、農業委員会みんなで取り組めば、地域の未来を支える大きな種になる。持続可能な農業の実現に向け、その種を播いていきたい。

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