生産者・小売業者・消費者で課題解決へ 米をめぐる市場動向と消費拡大への取り組み①


人口減少や消費動向の変化、世界規模での食糧危機の懸念に加え、令和のコメ騒動とも言うべき米価の高騰や下落に伴った不安定なコメ市場によるコメ離れなど、ここ数年コメに関する報道が世間を騒がせている。こうした状況を踏まえて、生産者と実需者のマッチ
人口減少や消費動向の変化、世界規模での食糧危機の懸念に加え、令和のコメ騒動とも言うべき米価の高騰や下落に伴った不安定なコメ市場によるコメ離れなど、ここ数年コメに関する報道が世間を騒がせている。こうした状況を踏まえて、生産者と実需者のマッチングを支援し、コメの市場動向に詳しい株式会社アグリ・プラン代表取締役社長の八木俊明氏に今後のコメ市場の動向や消費拡大における地域の取り組みを聞いた。
米消費拡大に「丼」! 食卓での日常的登場に期待
この春、私の仕事として久しぶりに「米の消費拡大」がテーマの活動を始めた。テーマは「伝統の丼食」の再興だ。
ご承知と思うが、丼食は中外食の牛丼や天丼などでチェーン店が数多あり、にぎわっている。丼食自体は和食としてかなり古くからあるようで、ある意味で伝統食と言える。東アジアや東南アジアでもこの食の形態があるようで、米の消費拡大に役立つと考える。
ただ、丼食が家庭の食卓に出てくることは稀になったとも言われている。調理が簡単で忙しい人たちにマッチしたメニューと思っていたのに、だ。
丼茶碗も出荷減
その証拠に、丼茶碗の製造が多い岐阜県美濃地方の窯元を取材すると、和製丼茶碗の製造は往時の3割程度の出荷量で、安い中国製の丼に市場を奪われているという。また、セラミック製の軽量でかつ食器洗浄機を利用できるものに人気が傾いているようだ。
米の消費の観点から言えば、1食分のご飯の量はおおむね丼の方が多いらしい。その点を考慮すると家庭での丼食の回復は米消費の面からすれば、決して無駄ではないと思う。若いスポーツ選手などは丼食待望論を語る連中が多いが、女性の場合はやはり「丼=多いご飯=肥満」の俗説からか、丼食を回避しがちになっているのではないだろうか。
また、かつては丼食は栄養学的に偏りがあるといわれ専門家には不評だったが、最近は調理の簡便性と、栄養学的に見ても副食の付け合わせで不足する栄養の補充が可能とされており、メニューに起用されるようになっているようだ。丼食が町のお祭やイベント、こども食堂などでも活躍しており、この効果から家庭の食卓でも日常的に登場することを期待したい。
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