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特集

【水稲】出穂期前後の病害防除のポイント~いもち病と紋枯病~①

2026年06月05日
     
穂いもちの病徴
葉いもちの病斑
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発生増加に注意し 適期・適切な防除を

 2025年は梅雨明けが早く、6~7月の降水量が平年より少なかった影響から、いもち病の発生は全国28都府県で平年並み~少ない傾向となった。一方で、紋枯病の発生は高温化の影響から、全国34道府県で平年並み~

発生増加に注意し 適期・適切な防除を

 2025年は梅雨明けが早く、6~7月の降水量が平年より少なかった影響から、いもち病の発生は全国28都府県で平年並み~少ない傾向となった。一方で、紋枯病の発生は高温化の影響から、全国34道府県で平年並み~多い傾向となった。気象庁によると26年の夏は、全国的に降水量は平年並み、気温は平年より高い見通しとなっており、25年より両病害とも発生が増える可能性がある。そこで水稲の出穂期前後に発生しやすい両病害の防除のポイントについて紹介する。  

兵庫県立農林水産技術総合センター 病害虫部 研究員 村上 翼


イネいもち病

 いもち病は、保菌した種籾(たねもみ)や前作の被害稲わらなどが次作の伝染源となる。そのため、種子消毒や被害稲わら除去を徹底することが重要である。いもち病菌を保菌した種籾は、育苗中に発病する可能性があるほか、移植後に本田に放置した補植用の苗で発病し感染源となる。補植後、速やかに余剰苗を処分する。また、イネ体内に可溶性窒素が多くなるとイネの抵抗力が低下し、いもち病の発病が助長されるため、窒素肥料の過剰施用は避ける。


低温降雨で感染しやすい

葉いもちは予防的防除を

 いもち病は低温と降雨が続く条件で感染しやすい。感染後、おおむね7日で発病する。葉いもちの防除は、病斑が目立つようになってからでは遅く、予防的な対応が基本である。例年、早期から発生が予想される圃場や本田での農薬散布が難しい場合には、イソチアニル剤やプロベナゾール剤、チアジニル剤などの育苗箱施用剤の活用が有効である。  圃場で葉いもちの発生が確認された場合は、上位葉や止め葉への感染防止を目的に、トリシクラゾール剤、テブフロキン剤、フェリムゾン・フサライド剤などを散布する、もしくは容易に散布できるイソプロチオラン粒剤やピロキロン粒剤、メトミノストロビン粒剤などの利用により被害軽減を図る。  

 なお、粒剤は効果が現れるまでに1週間程度を要する場合もあるため、施用適期を逃さないことが重要である。さらに、効果を十分発揮させるため、施用後は水深3㌢以上を数日間保つようにする。


②へ続く

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