【農業者年金特集】つながる声掛けが将来の安心に 大分県臼杵市
2026年10月02日
「もっと早く加入すればよかった」と話すのは、臼杵市野津町でイチゴ22㌃を夫婦で経営する竹尾奈美さん(56)。農業者年金は知っていたものの、15年ほど前に勧められた際は「まだ先のこと」と、詳しい説明も聞かず断った。
転機は農業委員への就任だ
「もっと早く加入すればよかった」と話すのは、臼杵市野津町でイチゴ22㌃を夫婦で経営する竹尾奈美さん(56)。農業者年金は知っていたものの、15年ほど前に勧められた際は「まだ先のこと」と、詳しい説明も聞かず断った。
転機は農業委員への就任だった。「推進する立場だから」と迷いながら加入したが、制度を知って考えは変わった。「農業は定年がないから年金に頼らず生活できると思っていました。しかし、いつまで健康で働けるかは分かりません。終身年金の安心感は大きい。積み立て期間も短くなり、もっと早く加入すればよかったです」と竹尾さん。
もし農業委員になっていなければ、「加入していなかったと思います」と言い切る。「15年前に一度声を掛けてもらった後は、制度について考える機会がありませんでした。今思えば、本当にもったいなかったです。自分からは、なかなか動けませんから」とも語る。
現在は、夫婦でも妻は未加入という家庭も少なくないことから、女性への声掛けにも力を入れる。結婚を機に就農した女性に声を掛けたところ「将来が不安だった」と加入につながった。
「声を掛けられたら、まずは話を聞いてほしい。そして、気軽に相談してほしい。私も声を掛け続けます」――15年前、説明を聞かず断った経験があるからこそ、その言葉には重みがあった。









