【農業者年金特集】信頼がつないだ農業者年金 山口県山口市
2026年10月02日
山口市徳地の今仁有希さん(43)は2025年3月、農業者年金に通常加入した。地域に根差した農業委員会の丁寧な制度説明が加入の後押しとなった。
今仁さんは山口市の地域おこし協力隊員を経て、22年6月に原木シイタケとピーマンを主力と
山口市徳地の今仁有希さん(43)は2025年3月、農業者年金に通常加入した。地域に根差した農業委員会の丁寧な制度説明が加入の後押しとなった。
今仁さんは山口市の地域おこし協力隊員を経て、22年6月に原木シイタケとピーマンを主力として就農した。就農直後から農業者年金への加入を勧められていたが、決断の大きなきっかけは、山口市農業委員会の安田敏男会長(77)の勧めだったという。
加入前には安田会長と農業委員会事務局の職員が戸別訪問し、制度内容を説明。農業経営を始めて間もない今仁さんは、保険料を長期間支払い続けられるか不安を抱えていたが、任意で脱退でき再加入も可能であることを知り、農年加入への心理的負担が軽減された。
今仁さんは「安田さんは良いことも悪いことも包み隠さず教えてくれる。気に掛けてくれて、何でも聞ける父のような存在」と信頼を寄せる。
一方、30年以上にわたり農業委員を務め、農業者年金の加入推進に力を注いできた安田会長は、「自分が良いと思うものは人にも伝えたい。実際に年金を受給し、その重要性やありがたみを実感している」と話す。
また、「農業を好きで始めた人が、将来人生を振り返ったときに『農業をやって良かった』と思えるためにも、農業者年金は必要な制度」と力を込めた。
長年にわたり安田会長が地域に密着した活動を続けてきた徳地地域では、農業者年金への理解が広がっている。制度の価値が世代を超えて語り継がれ、地域の中で〝年金のバトン〟が受け継がれている。









