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特集

果樹の病害虫防除のポイント カンキツ類編①(カメムシ類)

2026年05月01日
     
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 5月から梅雨期まではカンキツ類の開花期から幼果期に当たり、病害虫を防除するうえで最も重要な時期となる。気象庁の4月~6月の3カ月予報では、平年よりも気温が高く、降水量が多いと予想されている。気温の上昇は害虫の活動や増殖を活発化し、降雨は植

 5月から梅雨期まではカンキツ類の開花期から幼果期に当たり、病害虫を防除するうえで最も重要な時期となる。気象庁の4月~6月の3カ月予報では、平年よりも気温が高く、降水量が多いと予想されている。気温の上昇は害虫の活動や増殖を活発化し、降雨は植物病害の感染リスクを高めるため、果樹園内の病害虫の発生動向に一層の注意を払う必要がある。ここでは、これからの季節に問題となる病害虫数種について解説する。


 農研機構 果樹茶業研究部門 果樹基盤研究領域 檜垣守男


 カンキツ類を加害するカメムシ類としてはチャバネアオカメムシとツヤアオカメムシ(写真)が特に重要である。成虫・幼虫ともに口針を餌に突き刺して消化液を送り込み、中身を溶かしてから吸汁する。果実が加害されると、着色むらや果皮と果肉の癒着、落果などの被害が生じる。

 両種とも年に1~2回発生し、成虫で越冬する。落葉下(チャバネ)や常緑樹の樹上(ツヤアオ)で越冬した成虫は春になると餌を求めて移動を開始する。サクラやウメ、モモ、クワなどさまざまな植物の果実を吸汁した後、繁殖地であるスギ・ヒノキ林に到達し、7~8月頃に産卵する。幼虫は餌の球果を吸汁して成虫まで発育する。

 新成虫は、球果が豊富にあればスギ・ヒノキ林にとどまるが、不足すると餌を求めて移動する。果樹園への飛来は成虫が餌を求めて移動する時期に起こる。秋の新成虫による被害が問題になることが多いが、越冬成虫の数が多い場合は、春~夏に越冬成虫による被害が生じる。

 カメムシ類の大量飛来による果樹の被害が予測される場合は、病害虫防除所から注意報や警報が発表される。その場合は、果樹園内をこまめに見回り、飛来初期から薬剤防除を徹底することにより被害を最小限にとどめる。

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