【畜産の伝染病対策】畜産現場における経営管理のポイント①
高まる感染リスク 改めて衛生基準の点検を
今年5月に家畜伝染病予防法が一部改正し公布された。その背景には、国内初のランピースキン病の発生や、違法輸入畜産物の持ち込み増加など、家畜伝染病のリスクの高まりがある。家畜伝染病が発生しやすい秋か
高まる感染リスク 改めて衛生基準の点検を
今年5月に家畜伝染病予防法が一部改正し公布された。その背景には、国内初のランピースキン病の発生や、違法輸入畜産物の持ち込み増加など、家畜伝染病のリスクの高まりがある。家畜伝染病が発生しやすい秋から早春にかけては、一層の発生予防・まん延防止対策が必要になる。そこで、家畜の衛生管理のポイントについて、東京大学名誉教授の眞鍋昇氏に解説してもらった。
豚熱(CSF)
ワクチンで減少傾向も イノシシからの感染に警戒
豚熱(CSF)は伝染力と致死率が高くて治療法がないため、発生時の影響は極めて甚大です。
2018年に岐阜県で26年ぶりに再発して以降、累計で約45万頭(26都県・105事例)が殺処分され、野生イノシシへの感染拡大も続いています。
殺処分方針が「全頭」から「選択的殺処分」へ転換されました。ワクチン接種などにより発生数は減少傾向にあるものの、26年時点でも野生イノシシでの散発的な陽性確認が続いており、依然として警戒が必要です=写真。
アフリカ豚熱(ASF)
有効なワクチンも治療法もない病 観光客増加で侵入リスク高
アフリカ豚熱(ASF)は有効なワクチンも治療法もなく、CSFより格段に病原性が高い致死性伝染病で、世界動物保健機関(WOAH)はアジア20カ国で発生が継続していると報告しています。
韓国では26年に前年の3倍以上の24事例が確認され、野生イノシシ4500頭以上で陽性が確認されていますので、観光客増加に伴う侵入リスクが非常に高く、警戒が欠かせません。
高病原性鳥インフルエンザ
秋から春にかけて発生継続 衛生管理状況の見直しを
高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)感染で、21~22年に約1千万羽、22~23年に約1771万羽、24~25年に約932万羽、25~26年は16道府県24事例約576万羽殺処分されました。
アジア各地でも発生が継続していますので、今冬にむけて気を引き締めて衛生管理状況を見直すことが必要です。









