センサスから見る農業担い手予測① 持続可能な地域社会総合研究所 所長 藤山浩

2026年09月04日
     
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 本連載は、最近発表された2025年農業センサスのデータを使い、今後の全国、地方別そして都道府県別の農業の担い手予測結果を解説していきます。


 私が所長を務める持続可能な地域社会総合研究所において、20年と25年の個人農家の基幹的農業従事者デ

 本連載は、最近発表された2025年農業センサスのデータを使い、今後の全国、地方別そして都道府県別の農業の担い手予測結果を解説していきます。


 私が所長を務める持続可能な地域社会総合研究所において、20年と25年の個人農家の基幹的農業従事者データを使い、独自に開発した予測プログラムにより分析をしてみました。このプログラムでは、男女年齢階層別の現状だけでなく、現状推移に基づく将来予測そして各年代で具体的にどれだけの就農増加を実現すれば長期的な担い手安定が実現できるのか、シミュレーションできます。


 今回は、全国の担い手年齢構成の現状とブロックごとの予測について紹介します。


 まず、図は、全国の基幹的農業従事者の年齢構成を示したものです。70代前半が一番多い主力世代となっており、平均で70代後半とされる引退年齢が迫っています。そして50代以下の担い手は極めて少ないことがわかります。


 次に、表は、現状推移に基づく基幹的農業従事者の減少率を予測したものです。10年後の35年には、10ブロック中、北海道・近畿を除く8ブロックが減少率4割を超えています。20年後の45年には、同じ8ブロックの減少率は6割を軒並み超え、担い手は現在のほぼ3分の1となることがわかります。そして30年後の55年には、同じ8ブロックの減少率は7割を超えることになります。


 こうした地域間の違いや共通点がいかなる構造によるものか、次回以降、ブロック別の分析やブロック内の県比較などを織り込みながら、解説していきます。

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