【草刈り特集】リモコン草刈機導入のポイント①



安全で効率的な草刈りを実現
近年、農地や法面などの農地周辺の管理作業を行えるさまざまな種類のリモコン草刈機、ロボット草刈機が市販されています。これらの草刈機を導入することにより、①安全性の向上②作業能率の向上③労働負荷の軽減――などのメリット
安全で効率的な草刈りを実現
近年、農地や法面などの農地周辺の管理作業を行えるさまざまな種類のリモコン草刈機、ロボット草刈機が市販されています。これらの草刈機を導入することにより、①安全性の向上②作業能率の向上③労働負荷の軽減――などのメリットが得られます。ここでは、リモコン草刈機を安全かつ効率的に利用するための主な注意事項と近年農業現場で導入が進められているロボット草刈機について、以下に紹介します。
農研機構 農業機械研究部門 機械化連携推進部 機械化連携推進室 青木 循
経営条件に最適な機種選定を
現在販売されているリモコン草刈機は、機体の大きさ、刈り取り方式、適応条件など、さまざまな機種が存在します。このため、各機種の機能や特徴をよく理解し、各自の経営規模、作業形態や圃場条件に最適な機種選定を行うことが重要です。
機種の機能や特徴をよく理解
市販されているリモコン草刈機は主に表のように分類できます。動力はエンジン、バッテリ+モーター、その両方を用いた機種が販売されており、近年は環境への配慮などの理由により、バッテリ駆動の機種が増加傾向にあります。
動力伝達方式は、機械式や油圧式、ワイヤーハーネスがあります。油圧式は刈り刃の回転方向を容易に変えられる、ワイヤーハーネスは各部の配置の自由度が高いなどのメリットがあります。
草刈部は主にロータリ式とハンマーナイフ式があります。どちらも、左右の走行部の間に配置されるものと機体の前面に配置されるものの両方が存在しますが、ロータリ式は左右の走行部の間に配置されるものが多く、ハンマーナイフ式は機体の前面に配置されるものが多いです。前者は草刈部の外側に走行部があるため、走行部で刈り取り前の雑草を踏んでしまい、刈り残しにつながりやすいという欠点がありますが、Uターンせずに方向転換が行えるため、作業効率を上げられるという利点があります。一方、後者は機体の前面に草刈部が配置されているため、走行部で刈り取り前の雑草を踏むことはありませんが、方向転換の際にUターンなどを行う必要があるため、前者と比べて作業効率が低くなるという欠点があります。
走行部は車輪式とクローラ式があり、一般的に車輪式に比べてクローラ式の方が法面などでの走破性は高いですが、急旋回を行うと地面を荒らしてしまうという欠点があります。操作部のリモコンは、草刈り作業時の粉塵や多少の雨でも作業が可能な防塵・防水性を備えたものとリモコン自体は防塵・防水性を持たず、専用のカバーで覆い、使用するものがあります。
市場拡大でラインアップ充実
この他、機体に巻上機を搭載して急勾配法面での転倒を防止するなど、安全性を高めた機種もあります。最近では、負荷に応じて車速を制御する機能を搭載した機種やGNSSを利用して位置情報を取得し自動で草刈りを行える機種(写真1)が市場に投入されるなど、さらなるラインアップの充実が図られています。
②へ続く








