Home

特集

果樹の病害虫防除のポイント ナシ・モモ編①(果樹カメムシ類・ハダニ類)

2026年05月01日

今年は2月中旬以降平年よりも気温が高く推移し、4月以降も気温が高く推移することが予測され、ここ数年の傾向と同様に病害虫の発生時期が例年よりも早くなると予測されることから、防除にあたり注意が必要である。害虫では近年問題となっている果樹カメムシ

今年は2月中旬以降平年よりも気温が高く推移し、4月以降も気温が高く推移することが予測され、ここ数年の傾向と同様に病害虫の発生時期が例年よりも早くなると予測されることから、防除にあたり注意が必要である。害虫では近年問題となっている果樹カメムシ類、ハダニ類、クビアカツヤカミキリを紹介する。また、昨年も高温・小雨で経過し問題となるような病害の発生は見られなかった。一方で温暖化に伴い極端な大雨が懸念されていることから、雨の多い条件での発生に注意を要する病害として、ここではナシ炭疽病、モモせん孔細菌病を紹介する。


(虫害)農研機構 果樹茶業研究部門 果樹基盤研究領域 新井朋徳

(病害)農研機構 果樹茶業研究部門 リンゴ研究領域 須崎浩一


果樹カメムシ類

 ナシ・モモ共通害虫である果樹カメムシ類は昨年、地域により発生が大きく異なった。昨年秋に多発し越冬量が多い地域では、越冬した成虫が早くから活動をはじめ被害が生じる可能性があることから注意が必要である。また、今年はスギ、ヒノキの花粉飛散量が多く果樹カメムシ類の餌となる球果が多いことが予測され、夏場以降にも多発する可能性がある。今年も地域により果樹カメムシ類の発生が異なると考えられることから、県から発表される防除情報や注意報などに注意を払うとともに、園内外をきめ細かく見まわし、早期発見と適切な防除を行うことが重要である。


ハダニ類 

 ナシ害虫としては昨年、ハダニ類の注意報が2県から発表された。気温が高く降雨が少なく推移するとハダニ類が多発する可能性があることから注意が必要である。

 ハダニ類の密度が高くなりつつある時に天敵類の活動が認められない場合、要防除密度に達したタイミングで防除する。防除の際には薬剤抵抗性発達の回避のため、作用機構の異なる薬剤のローテーション散布を行い、殺ダニ剤の散布回数をできるだけ減らすように努力する。

有料会員に登録すると会員限定の有料記事もお読みいただけます