センサスから見る農業担い手予測⑥ 持続可能な地域社会総合研究所 所長・藤山浩
今回は、東海地区(岐阜県、愛知県、三重県)の担い手の年齢構成と年齢別増減そして現行推移予測と安定化シナリオについて紹介します。
まず、図は、東海の基幹的農業従事者の年齢構成を示したものです。全国と同様に70代前半が一番多い主力世代となって
今回は、東海地区(岐阜県、愛知県、三重県)の担い手の年齢構成と年齢別増減そして現行推移予測と安定化シナリオについて紹介します。
まず、図は、東海の基幹的農業従事者の年齢構成を示したものです。全国と同様に70代前半が一番多い主力世代となっています。70代全体では従事者全体の38・5%を占めており、ほぼ全国(39・1%)並みです。年齢別の増減数では、全国と同じく60代後半が、従事者増加が一番多い年代となっており、定年延長が有力な背景と考えられます。
2020年、25年データを基に現行推移での予測をしてみると、担い手は、東海地方全体では現在の70代の引退が進むことで、10年で現状の54・3%まで縮小します(表)。各県ごとでは岐阜の減少幅が一番大きく、今後10年で半分を割り込み46・3%となります。愛知は今後10年で現状の56・3%まで縮小します。三重は、例外的に15年後の40年時に63・2%で下げ止まり、その後7割以上へ回復し、安定することが注目されます。これは、20代から60代にかけての就農増加率が世代バランス良く高いためです。
次に30年後の55年に、現在の7割以上で担い手を安定させるシミュレーションを、毎年20代前半男女および30代前半男女の就農を同数増やすことを前提として実施してみました。就農増加の合計必要人数が就農者全体に占める割合には、岐阜0・51%、愛知0・68%、三重0%と各県で大きな違いがあります。岐阜が愛知よりも少ない割合で安定するのは、現状での20代での就農増加率が上回っているからです。三重は前述のような理由で追加の就農増加は必要ありませんし、同様の条件であと各年代男女5人ずつ、0・14%分の就農増加があれば、現状の就農人口レベルを維持できる計算となります。










