【ウンカ特集】見つかりにくく、秋に牙をむく~トビイロウンカはどこにいるのか~②
トビイロウンカはまばらに落ちる
トビイロウンカは水田全体へ均一に定着するわけではありません。圃場のどこかに点々と落ちます。大部分の場所にはいないのに、一部だけに定着ポイントができる。
そこが後の被害の出発点になります。昔から、「あの田んぼは
トビイロウンカはまばらに落ちる
トビイロウンカは水田全体へ均一に定着するわけではありません。圃場のどこかに点々と落ちます。大部分の場所にはいないのに、一部だけに定着ポイントができる。
そこが後の被害の出発点になります。昔から、「あの田んぼはウンカの坪だ」と言われる圃場があります。必ず発生するわけではありません。
しかし過去に坪枯れを経験した場所や、昔から注意が必要と言われている場所には、それなりの理由があります。
長年現場を歩いていると、そうした話を軽く見てはいけないと思うようになります。
見えないまま増える
トビイロウンカの幼虫は母虫の周辺に集まります。ですから圃場全体で均一に増えるのではなく、1カ所で密度を高めながら増殖します。最初は1頭。次の世代で10頭。さらに100頭。圃場全体で見れば少なく見えても、定着した場所では別世界の出来事が起きています。
昔、多発年には「収穫が先か、坪枯れが先か」とよく言われました。九州では収穫期直前になって被害が急激に大きくなることがありました。
見えてからでは間に合わない。だから厄介なのです。
夏に見えなくても安心できない
近年は猛暑が続いています。現場では昔から、「暑すぎるとウンカの増え方が鈍るのではないか」という話がありました。実際、真夏には圃場が静かに見える年があります。
しかし、それが「いない」という意味ではありません。気温が落ち着く9月以降に再び増殖が進み、収穫前に密度が高まることがあります。
だから、「見えない」と「いない」は違う。これを忘れてはいけません。
③につづく










