【農業者年金特集】生涯受給できる年金は絶対必要 北海道芽室町
2026年10月02日
2026年7月まで芽室町農業委員会会長を務めた島部亨さん(65)はこのほど、息子の隆太さん(41)に経営を引き継ぎ、農業者年金を受給し始めた。加入したのは28歳の時。翌年、父親から畑作経営を譲り受け、同町の平均面積を上回る
2026年7月まで芽室町農業委員会会長を務めた島部亨さん(65)はこのほど、息子の隆太さん(41)に経営を引き継ぎ、農業者年金を受給し始めた。加入したのは28歳の時。翌年、父親から畑作経営を譲り受け、同町の平均面積を上回る43㌶にまで規模を拡大してきた。
農業者年金は01年に抜本的な制度改革があり、自身は旧制度においての経営移譲年金対象外となった。新制度へ加入しない農業者もいる中で継続して農年加入を続け「特例脱退一時金を受け取らなくてよかった」と、24年前を振り返る。亨さんを思いとどまらせたのは、60歳から亡くなるまでのおよそ8年間、経営移譲年金と老齢年金を受給した、父親の暮らしぶりだった。
「ぜいたくな生活ではないが、ある程度余裕のある様子だった」と思い返す。「リタイア後、生涯受給できる年金は絶対に必要」と考え、新制度の政策支援加入を選んだ。
バトンを受け継ぎ、新たに経営主となった隆太さんは、30歳で加入した。「毎年届く通知書を見ると悪い内容ではないと感じている」という。経営主となった今、制度が持つ高い節税効果に注目している。「保険料の全額が社会保険料控除になるのは大きい。経営状況や所得変動を見据えながら、保険料を上手に変動させていきたい」と話す。
隆太さんの妻、紗香恵さん(41)は、これまで通常加入だったが「夫が経営主になったこれからは、自分も政策支援による保険料助成の対象となる。将来の夫婦の年金についてしっかり考えたい」と笑顔を見せる。









